負け犬のオーボエ

負け犬です。料理、WEB小説、英会話、ときどき株など、Amazon.co.jpアソシエイト

コロナビールを飲みながらヒュウガ・ウイルス(村上龍)を再読する件

3連休である。先週の後半は個人的な大イベントがあったのだがひとまず無事に終えることができた。その緊張から一気に解放されたためだろう、連休初日の昨日は1日寝て過ごしてしまった。

今日は連休の真ん中で時間はまだ朝七時半。もう少し寝ていたい気持ちもあるがトイレのついでに起きることにした。めっちゃオシッコ出た。

この連休は天気もよくて今日明日は気温も20度くらいまで上がるみたい。すっかり春だ。窓の外を見るといつのまにか桜も咲き始めているではないか。窓の外のそんな様子をタバコを吸いながら眺めている。あ。散歩中の犬がウンコした。

普通なら冬の寒さから解放された喜びで、さあ花見だBBQだとウカレポンチになる時期なのだが今年は単純にポンチる気にならない。もちろん、にっくきコロナウイルス(COVID-19)のせいである。

 

日に日に世界中で増えていく感染者と死者のニュースには悲しみとともに不安を募らせるばかりであるが、この状況あるいはウイルスに対して我々ができることはあまりにも単純かつ限られている。

端的に書くと「手洗いとうがい、殺菌消毒を強迫的にする」「鼻ほじらない、粘膜部分あんまりいじらない」「極力外出しない」「出るときはマスクを必ず着用」以上である。普通に義務教育を受けて普通の感覚で生活をしていたらわかることを、普段より少し強く意識するだけだ。

 

逆に言うと、頭がウカレポンチな人はこの状況で何をすればいいかわからないのである。わからないので薬局でトイレ紙を買う行列を作ってしまうのだ。要するにこの病気は普段の倫理観や生真面目さが試されている、そのように僕は感じる。

一方で清貧や博愛を良しとするはずのキリスト教圏で感染が拡大してしまっているのはとても皮肉だ。多分原因はハグやキス、チョメチョメといった身体的濃厚接触と教会での礼拝だろう。他人との交流こそ人生という価値観や文化的背景も影響しているかも。知らんけど。

 

というわけで普段から比較的生真面目なA型で家族以外の他人と積極的に関わらない主義のワタクシは、せっかくの天気がいい連休を引きこもることに決めた。今日はこれから村上龍の『ヒュウガ・ウイルス』を読むことに決めている。きっといまこの状況で読むと新たな発見や面白さを見出せるはずだ。楽しみである。本棚の奥に眠っているのは引越しの時に確認済みだけど、多分買って読んだのは僕が高校生の時なので20年前?こわっ。

内容についての解説やネタバレはやめておくけど『五分後の世界という小説の続編に一応なるので未読の人はそちらから読むことをお勧めする。

ちなみにその『五分後の世界』は、最近でも「なろう」界隈で相変わらず流行りの「異世界転生」ものである。これを20年前にやってしまっていた村上龍はホント天才。最近見ないけど何やってるんだろう。サッカー引退した中田英寿とよく絡んでたあたりから見てない気がする。経済学者になったんだっけ?まあいいや。

 

ところで、本日の引きこもり読書のお供には「コロナビール」を用意した。

f:id:yang-ats:20200321085314j:image

ライムは買い忘れた。

 

要するに僕も十分ウカレポンチという話でした。おしまい。

 

ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫)

ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫)

  • 作者:龍, 村上
  • 発売日: 1998/04/01
  • メディア: 文庫
 
五分後の世界 (幻冬舎文庫)

五分後の世界 (幻冬舎文庫)

  • 作者:龍, 村上
  • 発売日: 1997/04/01
  • メディア: 文庫