なろう小説に嵌ったので布教してみる件
正直少し前の自分はケータイ小説、また「なろう系」というものを小馬鹿にしていました。認めます。そして謝りたい。
きっかけは漫画喫茶でたまたま手に取った「転生したらスライムだった件」(以下「転スラ」) のコミックでした。
ご都合主義的なところは少し気になるけどなかなか面白い。コミックの既刊分を読み終えたら続きが気になったのでスマホでWEB版の元小説を読んでみたところ、止まらなくなってしまいました。
たぶん暫く活字(小説)から離れていたのもこんなに嵌ってしまった要因の一つだと思います。
そういえば最後に読んだ本はなんだったっけ。これでも高校の頃は図書室の貸し出し数首位だったのに (月に30冊とか読んでました)
スマホで小説を読むというのも内心馬鹿にしていたんですけど移動中やちょっとした空き時間はもちろん、寝る前にもどんどん気軽に読み進められるのはとても便利です。
「転スラ」を読み終えても読書欲は止まらなかったので次々に違う作者さんの作品を手当たり次第に読みふけりました。
ちょっと嵌り過ぎでヤバい気もしましたが先述のとおりここ何年も読書をした記憶がないので開き直って飽きるまで読むことにしました。取り返すのだ。いや何を。
あと、自分でも忘れていたんですが僕は速読に自信があります。横書きの文章に初めは少し抵抗や戸惑いもありましたがすぐに慣れました。
この特技もあって比較的短期間で様々な作者さんの色々な作品に触れることができたので、とても充実した時間を過ごせたと思います。
一口に「なろう系」といっても非常に多種多様です。いや玉石混交といったほうが正確ですね。
というわけで、せっかくここしばらくブログも書かずに色々読んだので「転スラ」以外のおすすめをこのお題の機会に残しておこうと思います。ケータイ小説や「なろう系」に抵抗がある人も是非試してみて下さい。
◆玉ねぎとクラリオン(完結済み)
→ 「なろう系」って普通かそれ以下の人が何故か異世界に飛ばされて何故か手に入れた特殊能力で無双し、何故かついでにハーレムができましたみたいなのがテンプレだと思っていましたが、こういう話の作り方もあるかと感心した作品。
チカラではなく多方面の知識 (それもガチの) 無双がこれでもかというくらいに書かれており普通に勉強になります。下手すりゃ押し付けがましい知識自慢ですがそんな風に感じさせない作者さんの文章力は凄い。
後半はそれまでの話のムードとは一気に変わりシリアス且つとてもヘビー。あと一話あと一話と読み続けてしまう時間泥棒。完結しており読後感もとても良いです。
◆この世界がゲームだと俺だけが知っている(完結済み)
→ 「転スラ」を読了後、最初に手をつけた作品。オンラインゲーム世界への転生というのは「なろう系」でわりと王道なんですがこの作品が優れているのは読者が予想できない展開と鮮やかな伏線回収の数々。リアルタイムで読んでいたらきっと感想欄とか2chとかで盛り上がったに違いない。読み口はライトですがしっかりと作り込まれているので安心して読めます。
◆リビルドワールド(連載中)
→ 作品に順位はつけたくないんですが、これは圧倒的すぎるほどに面白い。サイバーパンク(?)な世界観で異世界転生/転移要素は皆無。あらゆる意味で規格外です。これ以上あらすじもオススメ理由も書きませんが、とにかく読まなきゃ損。超オススメ。
なんか最近賞を取って書籍化するらしいです。早く更新して。
まだまだ紹介したい作品はたくさんあるんですが、ひとまず布教活動はこのくらいにしておきます。皆さんも寝不足にはお気をつけ下さい。
※各作品へのリンクはやめておきますので、ご自身で検索してください。
※面白いと感じるかは人次第です。
※評価はWEB版のものです。
今週のお題「読書の秋」でした。