負け犬のオーボエ

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味噌カツに呼ばれて (家探しの極意)

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私事ではあるがこの度めでたく転勤が決まったので、先週末は家探しに時間と労力を費やすこととなった。

最終的にとてもいい物件を見つけることが出来たので一安心である。ついに練馬区民からも卒業だ。

独身時代から数えて5回目の転勤。結婚と出産のタイミングでも家を変えているので引っ越しは都合7回目となる。会社に入ってから15年の間の出来事なのでそれなりに多い方だと思う。というかもう15年も働いてるのか。ぞっとするわ。

 

これだけ引っ越しをすると流石に「家探しのポイント」みたいなのも自分の中で定まってくるので、この機会にまとめておくことにした。これから家探しをする方の参考になれば幸いだし、数年後にはまた自分で読み返すことになるだろう。

 

■ はじめに

※ 転勤で賃貸物件を渡り歩く者の視点となります。

※ 家賃や広さ、間取りについては人によって予算や考え方が異なるので割愛します。

※ 夫婦2人、もしくはそれプラス就学前の子供 (幼児) がいるような家族構成をイメージしてください。

 

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それではどうぞ

 

■ 設備面

★ → 後から変えられないもの

家の名前 

・あまり恥ずかしい名前の家は後で後悔すること間違いなし。即候補から外していい。

・たとえどれだけ内装や設備、立地が良くてもそんなキラキラネーミングセンスの大家さんとはいずれ何かトラブるような気がする。偏見かもしれないがそのような可能性は排除すべきだ。

 

日当たり、家の向き、窓の外の景色

・当たり前のように見えて意外と軽視しがち。日当たりが良すぎるのも考えものだが、暗い家は気分も沈むもの。特に家族が日中家にいるなら明るいに越したことはない。

・方角は南東向きがベスト。間違っても北向きなど選ばない様に。仮にどれだけ設備が良くて一見して明るくても、あなたは冬の夜にもそこに住むことを忘れてはいけない。

・南向きで今は前が開けていても、数年して目の前に家やマンションが建ったりすることもあるのでその可能性も考慮すること。

 

シャワーの水圧、トイレの水位

・築年数が結構経っている賃貸物件は要注意。シャワーの水圧が弱いと毎日イライラすること間違いない。

・トイレの水位も見落としがちだが意外に重要。少ないと下水の臭いが上がりやすいし、逆にあまり多いと「オツリ」をもらうことになるだろう。

 

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意味はない

 

気密性、断熱性、防音性

・素人が内覧するだけではなかなかわかりにくいので、まずは仲介業者さんに聞くべき。このあたりは分かる範囲でちゃんと答えてくれる。

・湿気が逃げにくい家はサッシ周りを見るとカビが生えていたり塗り直したりしているのでチェック。

・電車や車の音は夜間周りが静かになると2割増しくらいに感じるのでそのあたりも注意しておくこと。

 

築年数

・当然新しい方がいい。新築物件がもし候補にあるなら他を妥協してでも優先順位を上げること。

・古くても大規模にリノベーションされていたら一見キレイで快適だが、水回りを中心に色々なところがポンコツだったりするので慎重に。

・常識だけど一応「大島てる」は契約前に見ておけ。

 

その他の設備面

・マンションタイプなら住むのが2階でもエレベーターは必須。3階建てでエレベーター付は経験的にアタリ物件の可能性が高い。

・大きなマンションの場合はエレベーターの数も確認。

宅配ボックスはいまや常識。

・備え付けのエアコンの数と年式もちゃんと確認。古いと電気代が高い。

・専用ゴミ捨て場の有無。24時間いつでも出せるダストヤードがあれば生活レベルが格段に向上する。

・敷地内の駐車場を使用するなら価格は当然だが入れやすさも確認。ついでに他の住民の車を横目で見ておかしな奴はいないかチェック。

・駐輪場も住民の質が現れやすいので要チェックや。

 

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■ 立地、交通面、環境

駅までの距離

・電車通勤する社畜や学生にとっては毎日のことなので非常に重要。自転車を使うにせよ徒歩20分以内が現実的なところだろう。

・雨の日などのためバスが使えるとなおよし。でもバス使用が前提となる距離や立地は余程の理由が無ければ避けよう。

・家族帯同を前提にしているが独身や単身なら駅近一択。なんなら職場のある駅の近くに住もう。抵抗あるかもしれないが長い目で絶対後悔しない。

 

最寄り駅と周辺環境

・理想は始発(終点)駅。乗車する時間にもよるけど毎日の通勤/通学で座れるかは仕事や学業の効率にも大きく影響する。

意外に思われるかもしれないが都市部でも始発駅は意外とある。例えば東京なら「光が丘」(大江戸線)、名古屋なら「藤が丘」(東山線)、福岡であれば「姪浜」(空港線) など。これらはいずれも転勤者にとても人気のエリア。

・沿線途中でも始発電車の出る駅がある。土地勘が無くても仲介業者さんに聞けば大抵教えてくれるはず。

・最寄りの駅の周りに買い物や飲食ができる店があるかチェックしておくのも重要。また内覧の際はなるべく駅周辺も歩いてみよう。どんな人達が周りに住んでいるのか、駅というのはよく見えるものなので。

・出張が多いなら新幹線や空港までのアクセスも一応チェックしておくこと。

・車を買う予定がないなら最寄りのカーシェアリングも調べておこう。

・お年頃の子供がいるなら学校や幼稚園、また近くの病院や公園なども抑えておきたい。

・家選びの決め手にはならないが市役所や区役所の場所も一応聞いておくこと。

夜間の雰囲気はとても重要時間が許すなら契約を決める前に見ておきたい。昼間でも街灯やお店の数などから、なんとなくのイメージは可能。

 

■ 仲介会社さん関係

インターネットに掲載されている良さげな物件はファンタジーである。あれはどんなところに住みたいか家探しの条件を整理するためのツールだと心得ること。SUUMOで真剣に探すのは時間の無駄。

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・家探しはどうしても抽象的なイメージが前に出がち。どれだけデキる担当さんでもエスパーではないので事前に一度紙にまとめておこう。やり方は最初白紙に手書きで思いのまま書き出し、その後優先順位をつけながら具体化していく。それを事前に送っておけば非常にスムーズ。

・またワガママに思えても譲れないポイントは明確にしておいたほうが業者さんも選びやすいはず。

参考まで、今回ウチの希望は

「メゾネットもしくは1F、または階下が共用部などで住民がいない物件」かつ「セキュリティ重視」で「築5年以下」「3LDK以上」で「独立キッチン」

というものであった。これで駅20分以内の新築物件が見つけられたのは日頃の行いに違いない。

・仲介会社によって扱える物件が違うので最低2社は覗いてみよう。実際今回は2社目で決めた。ただし「これだ」という物件があればその場で即決するくらいの勢いも必要。

・地元密着型でそこそこ大手のところ (ネットで調べたらすぐ分かる) は本命として抑えておきたいが、全国チェーンの業者さんも別に悪いわけではない。あくまで個人的な感覚だがミニミニさんは結構安定して頼りになる印象である。

 

その他 (仲介会社さんに聞いてみよう!)

・前の人のおおよその居住年数と退去理由

・近隣トラブルを聞いたことがあるか

・オーナーさんの人となり

このあたりを即答できる担当者さんならデキる人だと思っていいと思う。でも試すために住む気もないのにイチイチ聞くのは迷惑なのでやめましょう。

 

■ 最後に

さて、そろそろまとめに入ろうと思うが、結局のところ家探しは 最終的に運 である。

いい物件が空いているかはもちろんいい担当者さんに当たるかという部分も大きい。予約して行ったらポンコツにあたり、飛び込みで入ったら店長さんが親身に聞いてくれて値下げ交渉までその場でやってくれたりしたこともある。

また時間をかけたらいいというものでもなく、じっくり悩んでいたらはじめの方に見た良さげな物件がその間に決まってしまったというのもよくある話だ。

 

運の要素をなるべく減らすには

1) 希望条件と譲れないポイントを可能な限り具体化しておくこと

2) 状況が許す限り、早めに動き出すこと

この二つがとても重要である。

 

※実体験に基づくささやかなアドバイス

・幸運にもいい物件がいくつか見つかり決めかねるなら、そこで生活している自分をイメージして、より具体的な想像ができたほうにすれば間違いない。勘違いしがちだがどれだけ人に聞いても答えは出ない。他人の意見は参考にしてもいいけど住むのはあなたである。

・一度決めたら他の物件はもう一切見ない。脳のリソースは新調する家具とか引っ越しのことなんかを考えることに使おう。

 

以上となります。これであなたも家探しマスターだ。

 

ちなみに僕たち家族の今回の行き先は名古屋です。

はじめての土地なのでちょっとワクワクしますが、今のところ名古屋の知識がひつまぶしと味噌カツ手羽先ときしめんサツキとメイの家くらいしか無いけど大丈夫だろうか。

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無断転載だけどだいたい僕の脳内名古屋イメージと一致する画像。こんなんでいいのだろうか?

 

転勤前で忙しいのにまたこんな長文をしたためてしまった。でも許していただきたい。なんだかんだ言って新しい生活というのは何歳になってもワクワクするものなのだから。

#今週のお題「卒業」