二日酔い対策
春は出会いと別れの季節である。そういうわけなので歓送迎会という名の飲み会が増える。飲み会が増えると避けられないのはそう二日酔いだ。
僕はお酒を飲むこと自体はとても好きなのだけど、残念なことにそれほど酒が強くない。というか弱い。35歳を越えて急に弱くなった気がする。
歳相応の飲み方ってのがあるんだと思うけど当面は変える気なし。我が人生に一片の悔いもなし。というわけで二日酔いとはこれからも仲良く付き合っていく覚悟を決めたのだが、こればかりは何度経験しても慣れるものではない。せめて症状をいくらかでも軽減するための悪あがきができるだけだ。
これからの季節、僕と違って未来ある若者達もうっかり同じ二日酔いの苦しみや辛さを味わうことがあるだろう。この分野において僕は不本意ながらプロフェッショナルなので、先達として悪あがきの仕方を伝授しようと思う。ほんの少しでもいつか誰かのためになれば幸いである。
事前準備
(もう既に酒を飲んでいる人は「宴席中」の項目まで読み飛ばして下さい)
二日酔いと生きることを決めた者の心構えとして日頃から家に以下のものを常備しておくこと。
・スポーツドリンク
・水かお茶のペットボトル
・ビタミン錠剤 (おすすめはキューピーコーワゴールドαプラス)
以下は必須ではないが、個人的におすすめしたいもの。
・インスタント味噌汁 (シジミ入ったのがベスト)
・足裏樹液シート (100均で購入できる)
・ホットアイマスク (レンジで繰り返し使用可能なものが家用にはよい)
ビタミン錠剤や樹液シート、ホットアイマスクは二日酔いじゃなくても普段の疲れに効くので常備しとくとなにかと良いだろう。
またお茶やスポーツドリンク、味噌汁は風邪の時にも重宝するし、防災対策にもなるはずだ。飲料はかさばるけど500mlタイプを推奨 (飲みきりのため)
宴席中
・当たり前だが「苦手」な酒は飲まない。
何が苦手かまだわからないなら、赤ワインや安物のウイスキー (ハイボール含む) はとりあえず避けたほうが無難。安物のなんちゃってカクテル系は論外。これらはアルコール以外の成分が体質によっては合わないため。
・いろんな酒を飲む「チャンポン」 はなるべく避ける。科学的根拠はないらしいが経験的によろしくない。
・ちゃんと食べながら飲むのは基本。 重要なのは途中で真水かウーロン茶を必ず挟むこと。これになんか言ってくるような奴がいたら来世まで無視でいい。
・居酒屋飲みの場合、嫌いじゃないならトマト系の飲み物 (レッドアイやトマトハイ) をメインにしとくと経験的に翌日メッチャ楽。結構食事にも合う。ただし夜中何度かトイレに立つことになるのでご注意。
・タバコは控えめにする。肝臓に重要なビタミンCを破壊してしまうらしいので。
帰宅後
ここからの行動で翌日の体調がかなり変わる。
1. 家に無いなら帰宅前にコンビニで「スポーツドリンク」「常温のお茶」「ビタミン錠剤」を購入しておく。
※ ビタミン錠剤は最近2錠入りとかでコンビニでもよく見かける。無ければ栄養ドリンクでも可。ドリンクのおすすめは「チョコラBBハイパー」
2. 帰ったらまずは風呂
面倒でもシャワーじゃなくてなるべく風呂。温度はややぬる目〜普通で時間の許す限りゆっくり入る。熱い風呂は厳禁。最悪死ぬ。
風呂の目的は汗をかくことではなく、内臓を温めること。たぶん、経験的に。きっとそう。
3. 風呂上がりは常温の水またはお茶をいっぱい飲む
一杯じゃなくていっぱい。間違ってもキンキンに冷えた飲み物をがぶ飲みしないように。せっかく温まった身体が冷える。ここで用意しておいたビタミン錠剤またはドリンク剤も服用すること。
4. 風呂で温まった体が冷えないうちに寝る
ちゃんと布団や毛布を被ること。とっとと寝ないとビタミン錠剤の効果で目が覚めるので注意。
足裏樹液シートやホットアイマスクがあるなら併用するとなおよし。カイロなどで肝臓周りを温めておくのも効果的らしいけど、やったことはない。
翌朝
1. 何はともあれ 水分補給。
スポーツドリンクの出番。ポカリはそのままでは濃いので少し水で薄めた方が飲みやすいし体にもよさそう。
2. 体調に応じてビタミン剤を1〜2錠追加で飲んでおく。
3. 熱い風呂やシャワーで酒は抜けない。むしろ余計に体力を失うことにも繋がり逆効果。普通に浴びる分には気持ちもスッキリするのでOK。
4. 暖かい物や食べ物も身体に入れておく。
お茶でもいいけど朝食を兼ねて味噌汁がいい。食欲があるなら固形物を少しでも食べておくこと。ちなみにコーヒーもいいけど胃が荒れている場合は余計に気分悪くなるので控えめに。
その後
二日酔いに特効薬など無い。あとは引き続き水分を取りながら肝臓の働きに委ねて大人しくしながら回復を待つことだ。
帰宅後の処置が適切であれば大抵午前中のうちにはよくなるはず。ちなみに日中の水分補給は個人的にとてもこれが気に入っている。
※自販機限定らしいが通販でも買える。美味しい。
どうにもこうにも身体がダルいならユンケルなどの栄養ドリンクに頼るのも手。しかし後で反動が来るのでなるべく自然治癒が望ましい。
まとめ
1) とにもかくにも後にも先にも水分補給。
酒には利尿作用があるし味の濃いツマミや飲んだあとのラーメンなんてのは塩分も多くて脱水症状を起こさせやすい。脳が脱水症状起こすと頭痛が起きるし、深刻なダメージ残すこともあるらしい。怖い。
2) ビタミン剤を夜のうちに飲んだり身体をなるべく温めて寝るのは肝臓の働きを最大限にサポートすることが目的。でもビタミン剤やドリンク剤はドーピングみたいなものなので多用注意。
ご注意
上記は経験に基づく民間治療みたいなもんなので、ヤバいと思ったら早めに病院へ!
二日酔いは「宿酔」という立派な病気であるし、知らないうちに急性アル中になっていることもある。
また、二日酔い中は抵抗力も落ちているので絶対に無理しないこと。二日酔いだと思ってたらそのまま風邪ひきましたってのは社会人として失格。何より自分が辛い。
それではみなさんも楽しくお酒と付き合っていきましょう。くどいようですがビタミン錠剤や栄養ドリンク、薬の類は用法、用量を守って正しくお使い下さい。
おまけ
世界の二日酔い対策をまとめた画像がなかなか面白かったので貼っておきます。オランダ人はやっぱり流石ですね。
ではまた。