バンコク駐在員の知られざる住宅事情
もう5年ほど前の話になるけど、仕事の関係でタイのバンコクにしばらく住んでいました。
場所はスクンビットのトンローという場所で、ちょっと知っている人なら偶数側の屋台街 (もうなくなったそうですが) すぐそばだと言ったらだいたいわかるんじゃないでしょうか。
タイは他のどの国と比較しても、間違いなく日本人が住みやすい国です。
海外での仕事はやはりそれなりに大変なので、あまり「いいところ」は語りたくないというのが現地駐在員の本音なのですが、こっそりその知られざる世界 (住宅事情) をご紹介します。
※上記のとおりもう数年前の話なので色々状況も変わっているかもしれませんが、その点はご容赦下さい。
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当時住んでいたコンドミニアムはこんなところでした。
※名前まで出てるけど、まあいいでしょう。
エントランスから高級感があり、まるでホテルロビーのよう。
エントランスの奥には24時間開いている管理事務所もあります。
部屋のタイプはいくつかあるようですが、住んでいた部屋にはベッドルームが二つ、バストイレも2つありました。これはメイドさん用を想定しているそうです。僕は嫁もいたので雇いませんでしたが。
家具は基本的に全て備え付け。部屋の広さは80平米くらいあったと思いますが、よそと比較してそれほど広いわけではありません。120平米とかあっても掃除大変だし。
コンドミニアムで家具や家電のチョイスは部屋オーナーさんのセンス次第となりますが、酷かったという話はあまり聞きません。うちはモノトーンを基調としたシンプルな内装で気に入りました。
また当時の部屋は20階だったのですが、南向きで目の前に高い建物は無かったので部屋からの眺めは本当に最高でした。
部屋以外の設備も充実。まずプール (居住者限定)
大体のコンドにはプールがありますが、ここまで本格的で綺麗なのはあまり見ないですね。休日にこっそりビール持ち込めば普通に一日過ごせます。
プールの側にはスポーツジムがありました。駐在中は車移動が主なので (しかも運転手付き)、とにかく運動不足になるためプールとジム設備はありがたい。
あと各フロアにゴミ捨て場があるのが地味に嬉しい。ちゃんと隔離されてるので臭いとかはしません。
ちなみにコンドの目の前にはマリオットホテルがあるんですが、そこの最上階にあるルーフトップバーには駐在中よく通いました。
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いかがでしたでしょうか。
南東アジアでの生活というと汚くて臭くて危険で不便なイメージがあるかもしれませんが、少なくともバンコクに限って言えばそんなことはなく、きっとあなたの周りにもいる駐在者もこんな暮らしをしています。
でも羨む必要は全然ありません
まず、上記はいいところだけ切り取って紹介していますが、実際に異国で住んで生活すると日本では考えられないようなクソな目にもあいます。
いいところは比較的客観的に紹介できるのですがクソ面を正確に伝えるのは難しく、結果いいところだけクローズアップされがちなので先述のとおり駐在者はあまり実際のところは語ろうとしません。
また大抵の駐在者は帰任後東京や本社に配属され、それまでのVIPでラグジュアリーな生活から普通の庶民生活にいきなり戻されるのです。一度いい思いをするとしばらくの間これがまた結構辛い。
そして、一度タイに行った人間が二度三度とまた駐在するのは稀です。業種にもよるでしょうがだいたいしばらくしたらもっとハードコアな地域に行かされるのが定めなので。
でもいい経験でしたし、少なくとも日本で湾岸エリアのタワーマンションを買ってまで住みたいと思わなくなりましたね。
※どうせまたどっか行かされるので、マンション買ってもしゃあないというだけですが...
以上、もと駐在員の経験談でした。
#今週のお題「お部屋自慢」